京口紘人ら60人集結、雪中の袴田さん支援行動

 日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会は22日、東京高等裁判所に対し、元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんの裁判で検察の即時抗告を棄却しするよう求めた要請書を提出した。  この日は要請書を提出するだけでなく、委員会の呼びかけに応じた現役世界王者の京口紘人(ワタナベ)、元世界王者の輪島功一会長、花形進会長ら約60人のJBCライセンス保持者が集結。雪が降り続ける悪天候の中、東京高裁前で、袴田さんの無罪をマイクで訴えるなどのアピール活動を行った。  現役王者で参加したのはIBF世界ミニマム級チャンピオンの京口紘人(ワタナベ)、OPBFフライ級王者の中山佳祐(同)、WBOアジアパシフィック・ライト級王者の荒川仁人(同)、日本フライ級王者の黒田雅之(川崎新田)。京口は「再審を開始するため自分が少しでも力になれたらいいと思う。みなさん、がんばっていきましょう」と呼びかけた。  参加者すべてが裁判所の前で袴田さん支援グローブをつけ、ひと言アピールを動画撮影(この日の模様を含めて後日公開予定)。支援の思いが込もった“袴田さんグローブ”は、輪島会長が代表して高裁職員に手渡した。  強盗殺人などの罪で死刑判決を受けた袴田さんは48年間の獄中生活をへて、14年3月に静岡地裁の再審開始決定により釈放された。  しかし、検察がこれを不服として即時抗告をしたため、現在は即時抗告審が進行中。年度内に結果が出る見込みで、場合によっては袴田さんが再び収監される恐れがあり、今回の要請活動となった。

4.15村田諒太がV1戦、欧州の“カメレオン”が相手

 22日都内のホテルで開かれた会見で、WBA世界ミドル級チャンピオン村田諒太(帝拳)の初防衛戦は4月15日(日)に横浜アリーナで、10位挑戦者エマヌエーレ・ブランダムラ(伊)を迎えて行われることが発表された。  この日の会見には、対戦相手のブランダムラもイタリアからはるばる来日して出席した。昨年10月アッサン・エンダム(仏)に7回終了TKO勝ちして手に入れたWBAベルトを肩にかけた村田は「これを一晩たりとも渡したくはない」とブランダムラ撃退を誓った。  チャンピオンの立場に回って重圧のかかる初防衛戦。村田は精神的なプレッシャーを認めつつ、「そのあたりも含めて、自分が防衛をできる選手なのか、この先のある選手なのかをみられる」と気を引き締めた。 村田「この一戦にすべてをささげたい」 “先”とは、ゴロフキンやカネロらとのビッグファイトであるのはご存じの通りだが、それもこれもブランダムラに勝たねば始まらない。「この一戦にすべてをささげたい」と村田は集中を高めている。  ブランダムラは27勝5KO2敗の右ボクサーファイターで元欧州王者の肩書きを持つ。プロデビューが27歳と遅く、昨年12月に38歳になった選手だが、今回の世界初挑戦のチャンスに意欲を燃やしている。 ブランダムラ「きょうは人生最高の日」 「きょうは人生最高の日です。ボクシングにかけてきた、その結晶となる試合を発表できるのだから」と挨拶をし、「スポーツマン精神を存分に発揮して、いい試合をしましょう」と村田に敬意を払った。  ブランダムラ本人の説明によると、テクニックを武器にしたスタイルで、リングで相手に合わせた戦いができる実戦的なタイプとのこと。その戦いぶりは周囲から“カメレオン”と称されているそうだ。  ブランダムラのようなタイプについては村田も「KO数は少なくても勝ち続けている選手のほうが逆にやりづらい部分はあります」と警戒している。対抗王者(WBO)のビリー・ジョー・サンダース(英)が2014年7月にブランダムラに8回TKO勝ちしているから、それなりに比較されることにもなりそう。  試合の正式発表を機に、チャンピオンはいよいよ試合モード。来週中に再び沖縄で走り込み合宿をスタートさせ、初防衛戦に備えていく。

女子2冠のシールズ、レイラ・アリに対戦オファー

 女子ボクシングの五輪連続メダリストでプロ転向後わずか4戦で世界統一チャンピオン(WBA&IBF・S・ミドル級)に就いたクラレッサ・シールズ(米)が元ビッグネーム、レイラ・アリ(米)に対戦を申し込んだ。  仕掛け人はシールズのマネジャーで元HBOスポーツの重役マーク・タフェット氏。“ザ・グレーテスト”故モハメド・アリ氏の娘レイラのネームバリューに着目し、接触を図るもようだ。  しかし元女子S・ミドル級王者レイラが最後にリングに上がったのは12年前。24勝21KO無敗のレコードを残して引退。家庭の主婦となり、40歳の現在は主に健康、美容をテーマにしたテレビ番組に出演するほか、アリ氏の社会事業に関わる生活を送っている。現役に復帰する可能性はゼロに近いといっていいだろう。  それでもタフェット氏は「もしレイラが歴史に名を残し、ビッグマネーを得る試合をしようと思ったら今しかない。フロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガーが実現したように、彼女が再びグローブをつけることだってありえる」と昨年の“異色対決”を例に関心を煽っている。  もっともシールズの相手には前回の試合直後リングでフェイスオフしたクリスティーナ・ハンマー(ドイツ=WBA&WBO女子ミドル級チャンピオン)がクローズアップされる。カザフスタン出身のハンマーはこれまで22勝10KOとシールズ同様、無敗を誇る。

全日本UJ関西ブロック代表28人決まる

  第7回全日本UJ(アンダージュニア)ボクシング大会関西ブロック選考会最終日は21日、奈良県王寺町の県立王寺工高ボクシング部道場で行われ、全国大会に出場する小中学生男女28人が決定した。  前回優勝の中学女子44キロ級、西中結菜(大阪・美原西)をはじめ、中学男子48キロ級・吉良大弥(京都・門真市立第二)、52キロ級・田河真羽(大阪・浪速)ら実力者が順当に勝ち上がった。全国大会は3月24、25の2日間、宮崎市総合体育館で開かれる。代表は次のみなさん。 ◇小学女子 34キロ級 山口愛(大阪・安立) ◇小学男子 34キロ級 中井真杜(大阪・熊取町立西)      武山十吏睦(和歌山・宮前) 38キロ級 安村優雅(大阪・城東)      西村弘應(大阪・意岐部) 42キロ級 藤木勇利(大阪・西生野) 46キロ級 青木太陽(大阪・玉出) 50キロ級 川上将虎(京都・祥栄) ◇中学女子 40キロ級 奥田ひな(奈良・王寺南) 44キロ級 西中結菜(大阪・美原西)      加藤光(奈良・香芝) 48キロ級 杉浦未悠(大阪・浪速) ◇中学男子 38キロ級 米田仁哉(奈良・八木)      浅井堅進(大阪・弥刀) 40キロ級 松江琉翔(兵庫・加古川)      西野天翔(大阪・山直) 44キロ級 森田一生(京都・大東市立南郷)      疋田空邦(滋賀・彦根市立東) 48キロ級 吉良大弥(京都・門真市立第二)      山川健太(兵庫・中部) 52キロ級 田河真羽(大阪・浪速)      万井将成(奈良・瓦木) 56キロ級 中尾浩誠(和歌山・東和)      中澤来希(滋賀・船岡) 60キロ級 槇野健心(京都・旭丘)      谷口大芽(奈良・鳴尾) 64キロ級 斉藤泰隆(大阪・和泉)      四宮幸太(京都・朱雀)

スペンス初防衛成功、ピーターソンをストップ

 ニューヨークのバークレイズセンターで20日(日本時間21日)挙行されたIBF世界ウェルター級タイトルマッチは、王者エロール・スペンスJr(米)が挑戦者ラモント・ピーターソン(米)に7回終了TKO勝ち。昨年ケル・ブルック(英)から獲得した王座の初防衛に成功した。  右ジャブで初回リードしたサウスポーのスペンスに、2回ピーターソンが接近戦で強打をリターン。しかし王者はボディー打ちで盛り返し、3回にも左右フックを叩き込む。ここで強打を打ち返して反撃したピーターソンだが、4回、ボディー打ちを強化したスペンスが手数でまた優位に立つ。  5回、王者のコンビネーションから左フックでピーターソンがダウン。カウント後、仕留めにかかったスペンスにピーターソンは打ち合いに身を投じ会場を沸かせる。スペンスも引き下がらず重いパンチを浴びせ白熱する。  気力で立ち向かうピーターソンだが6回、スペンスの攻勢で顔面の腫れ出しダメージが目立つ。7回、劣勢の相手を王者がコンスタントなアタックでロープへ追い詰めると、ピーターソンはガードに専念。インターバルで挑戦者コーナーが棄権を申し入れた。スペンスは23勝20KO無敗。ピーターソンは35勝17KO4敗1分。  同じリングのロバート・イースター(米)vsハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)は、挑戦者フォルトゥナが計量で体重オーバーしたため、イースターのIBF世界ライト級王座は争われず無冠戦に。試合は意外な接戦になり、114-113、115-112(イースター)、114-113(フォルトゥナ)の2-1でイースターの手が上がった。Photos from Amanda Westcott/SHOWTIME

チャーリー2回TKO勝ち、ホープ中谷潤人が14連勝

「第569回ダイナミックグローブ」が20日、後楽園ホールで行われた。日本バンタム級タイトルマッチの中止によりメインに格上げされたウェルター級8回戦は、元日本、OPBF・S・ウェルター級王者のチャールズ・ベラミー(横浜光)がタイ人選手に2回TKO勝ち。前座ではホープの中谷潤人(M.T)がデビューから14連勝をマークした。 ◇ウェルター級8回戦 チャールズ・ベラミー(横浜光)[TKO2回1分10秒]チャイラック・トー・シラチャイ(タイ)  1年ぶりのリングとなったチャーリーはスピードがなく、初回はチャイラックに攻め込まれ、ロープを背負って連打を浴びる不安な立ち上がり。しかし2回、ボディ攻撃で立て直しを図ると、右ストレートがきれいに決まってチャイラックがダウン。カウント途中でTKOとなった。36歳のチャーリーは26勝17KO3敗2分。チャイラックは10勝3KO2敗。 ◇バンタム級8回戦 ブライアン・ロベターニャ(比)[TKO4回26秒]千葉開(横浜光)  デビューから7連勝のOPBFバンタム級10位千葉に対し、OPBF・S・バンタム級10位のロベターニャは右スイングと左フックを振り下ろすボクシング。千葉は冷静にこれをかわしながら、右フック、ボディ攻撃でロベターニャを追い込んでいった。 ロベターニャが徐々に弱ってきたかに見えた3回終盤、右を食らった千葉が足をばたつかせる。ダメージの残る千葉は4回、再び右スイングを顔面に食らって尻からダウン。立ち上がったがストップとなった。ホープ撃破で大喜びのロベターニャは13勝11KO4敗3分。プロ初黒星の千葉は7勝6KO1敗。 ◇52.5キロ8回戦 中谷潤人(M.T)[KO1回1分56秒]ジェロニル・ボレス(比)  日本ユース・フライ級王者で、日本フライ級7位の中谷がOPBF・L・フライ級5位のボレスを迎えた。身長で大きく上回る中谷はジャブを差し込みながら、右カウンター、左ストレートであっという間に優位に立つ。踏み込んだ左ボディアッパーを叩き込むとボレスがうずくまって悶絶。10カウントとなった。20歳の中谷はデビューから14連勝(11KO)。「今年は次なるタイトルを獲りたい」と意欲的。ボレスは8勝5KO4敗1分。 ◇S・ウェルター級8回戦 松永宏信(横浜光)[TKO3回2分43秒]スチャット・チャイヤポーン(タイ)  日本S・ウェルター級…

村田諒太の対抗王者、サンダースがマーレイとV3戦

■村田諒太(帝拳)の対抗王者、WBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英)の3度目防衛戦が4月14日、ロンドンのO2アリーナでマーティン・マーレイ(英)を相手に行われることになった。35歳のマーレイはこれまでにフェリックス・シュトゥルム、セルヒオ・マルティネス、ゲンナジー・ゴロフキン、アルツール・アブラハム(S・ミドル級)に敗れており、これが5度目の世界挑戦。 試合は前WBOライト級王者テリー・フラナガン(英)が2階級目のベルトを狙い、モーリス・フッカー(米)とWBO世界S・ライト級王座決定戦を行うリングで挙行される。メインはサンダースvsマーレイ。Photo/SUMIO YAMADA マイキーvsリピネッツは1ヵ月延期 ■3階級制覇王者マイキー・ガルシア(米)が4つ目のベルト獲得を目指してIBF世界S・ライト級王者セルゲイ・リピネッツ(カザフスタン=ロシア)に挑む一戦が2月10日から1ヵ月後の3月10日に延期された。リピネッツが練習中に右拳の甲を負傷(腫れ)したのが原因。同じ米テキサス州サンアントニオで行われるが、会場はアラモドームからフリーマン・コロシアムに変更された。 SUPER FLY2でニエテスvsレベコ ■2月24日ロサンゼルスのザ・フォーラムで挙行される「SUPER FLY2」にIBF世界フライ級王者ドニー・ニエテス(フィリピン)が出場する。相手は井岡一翔との2戦などで日本でもお馴染みのフアン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)。指名挑戦者として挑む。ニエテスは昨年4月地元セブ島で決定戦を制して3階級制覇を達成した後リングに上がっておらず、10か月ぶりの試合。