パッキャオ、サーマンとWBA王座統一戦が正式に決定!

投稿者: | 2019年5月15日

 対戦交渉が進められていたマニー・パッキャオ(フィリピン)対キース・サーマン(米)の一戦が合意。現地時間7月20日米ラスベガスで挙行されることが決まった。会場はまだ決まってないもの、MGMグランドガーデン・アリーナが有力視されている。


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photo by:boxingscene

 「もちろんだよ。スペンスとの戦いはファンにとって素晴らしい戦いだ。また、このゆかりの地であるダラス・カウボーイズ・スタジアムにこれて幸せだよ。ここにすぐ戻ってくるでしょう」

 スペンス対マイキー戦をゆかりの地テキサスAT&Tスタジアムで観戦したパッキャオは、試合後スペンスとの対戦を歓迎していた。しかし、今が全盛期のスペンス、体格でも一回り大きくブローナーを破ったパッキャオであってもあまりにも危険、スペンスが本当に候補にあっただろうか。

 もし、マイキーがスペンスに勝っていれば、おそらくサーマンではなくパッキャオ対マイキーがヘッドラインとなっていただろう。フェザー級上がりのマイキーとパッキャオは体格差も殆どない。パッキャオはマイキー戦に関心を示していた。しかし、マイキーが負けたことによりこのプランは霧散した。

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TRを去ったパッキャオは正解

 パッキャオは、トップランクを離脱したのは正解だった。あのまま、ボブ・アラム氏のいいなりとなっていれば、テレンス・クロフォード(米)との対戦は避けられなかったはずだ。

 ボブ・アラム氏は、パッキャオ対クロフォード戦を組みたかったのは言うまでもない。トップランク社のスターであるクロフォードは地元オマハでは絶大な人気があるが、北米では全国区ではなく知名度不足が大きな課題でビッグーネーム狩りが急務だった。

 アラム氏は、ジェフ・ホーン(豪)で判定負けしたパッキャオの復帰戦をホーン対クロフォードのアンダーカードで組もうと画策したが失敗。クロフォード、パッキャオが勝てば、2人をぶつける思惑があったことは間違いない。マイク・アルバラード(米)が有力候補としてあがったもの交渉の進展はなく破断となった。

 その後、ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)がプロモートするルーカス・マティセ(アルゼンチン)との交渉が具体化。しかし、税金滞納問題を抱えるパッキャオは米国開催が難しく開催地を他に移す必要があった。決戦地の候補としてマレーシアが浮上、資金をかき集めれるか不安視されたもの無事に開催することが決まった。

 ビクトル・ポストル(ロシア)にノックアウト負け以降、ブランクが目立つマティセはウェルター級でエリート・クラスとは言いにくいもの、パッキャオのインパクトある勝ち方は評価を持ち直すには十分だった。

 商品価値を持ち直したパッキャオ、ボブ・アラム氏は再度パッキャオに接近するも話は何も具体化することはなかった。おそらく、再度契約する話を持ちかけたのだろう。実は、マティセ戦でパッキャオとトップランクのあいだの契約は限定的なものだった。

 晴れてフリーとなったパッキャオは、兼ねてから噂されたウェルター級中心選手を集めるアル・ヘイモン氏と契約を交わした。パッキャオがヘイモンと契約した意味は大きく、ウェルター級傘下に乏しいトップランクは、大きな打撃を受けた。

  一方で、関係者のあいだで最も評価の高いIBF王者エロール・スペンスJr.(米)や、WBAスーパー王者キース・サーマン(米)、ショーン・ポーター(米)、ダニー・ガルシア(米)らを傘下に収めるPBCは、依然として北米で影響力の強いパッキャオを獲得したことで、魅力的なマッチメークを組みやすくなった。

 ここまで、パッキャオが北米の地で成功を収めたのは、同年代にメキシカンのバレラ、モラレス、マルケス、ライバルに恵まれたことも大きいが、トップランク社のボブ・アラム氏の手腕も大きい。

 しかし、40歳を迎えたパッキャオもキャリア終盤に差し掛かり、リングに上がれる回数もそう多くはない。アラム氏の言いなりではなく、自らの意思でキャリアを選択したいといった思いもあったはずだ。

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調整不足が目立つサーマン

 一方、PBCのメーンイベンターを務めるサーマンは30歳、年齢からしても今が全盛期だ。ショーン・ポーター(米)、ダニー・ガルシア(米)といった実力者に勝ち一度はWBA・WBC2団体のタイトルをまとめたが、目立つのは怪我によるブランクだ。

 ようやく実現したライバルのショーン・ポーター(米)戦で判定勝ち。その後、WBC王座をもつダニー・ガルシア(米)との統一戦に勝利したが、右肘の怪我の影響で出術を受け長期離脱を余儀なくされたサーマンは、およそ22ヶ月リングから遠ざかっている。

 サーマンがリングから離れているあいだ、ウェルター級トップ戦線の勢力図は大きく変わりサーマンの存在感はすっかり弱まった。

 対抗王者IBFタイトルホルダーのエロール・スペンスJr.(米)、WBO王者テレンス・クロフォード(米)らが台頭。この2人は、ファンや関係者のあいだでも評価は高い。クロフォードは米リング誌のPFPランク2位、スペンスはマイキーに勝ち5位に踊り出ている。

 サーマンは、むかえた約22ヶ月ぶりのリングで、格下ホセシト・ロペス(米)との調整試合で判定勝ちしたものその内容は厳しいものだった。ダウンを奪うも終盤は、アンダードッグのロペスがサーマンに襲いかかり、ダウン寸前まで追い込まれ、思わぬ大苦戦を強いられた。

PBCウェルター級トーナメントの今後

 エロール・スペンスJr.(米)は故郷であるテキサスにあるAT&Tスタジアムで、マイキー・ガルシアに勝ちパッキャオ戦を願ったもの叶わなかった。しかし、今後実現する可能性はまだ残っている。

 PBCによるパッキャオ対サーマンの準決勝のほか、今回はパッキャオを獲得できなかったスペンスと、ポーターによるIBF・WBC2団体の王座統一戦の交渉が進められている。はやければ年内にも勝者同士が激突するシナリオと考えて間違いない。

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 現段階でまだ正式アナウンスはないもの、スペンスはかつてパッキャオのスパーリング・パートナーを務めたショーン・ポーターとの対戦交渉が進み8月3日米ニューヨーク、ブルックリンにあるバークレイズ・センターが有力視され、両陣営はすでに同意。近いうち正式発表される見通しだ。

 もう1つウェルター級の気になるカードとしてダニー・ガルシア(米)対マイキー・ガルシア(米)の交渉が進められているという。防衛、王座奪取に失敗したもの同士、文字通りウェルター級サバイバル・マッチの好カード。パッキャオ対サーマン、スペンス対ポーター戦の勝者やポーターに接戦したウガスとどう絡んでくるのかも興味深い。

全盛期ならまだしても、インテリジェンスが光るサーマンに勝つことは簡単ではないが、ロペスの健闘が光ったとはいえ、22ヶ月ぶりのサーマンは明らかに錆びついていた。

 しかし、そのサーマンはパッキャオの近年の相手では、フロイド・メイウェザーJr.(米)戦以降、ウェルター級では最も高いレベルの相手で、パッキャオにとって楽ではなく危険な相手であることに変わりはない。

 オッズはサーマンに傾くだろうが、年齢を重ね自らのスタイル・チェンジを続け高い適応能力があるパッキャオが従来どおりのパフォーマンスを出せば、十分勝機はある。

 もちろん、全盛期のサーマンを下しただけでも快挙だが、もしパッキャオとスペンスが勝ち進み戦いが実現すれば、新旧対決の構図。パワー、スキル、戦術面でも高いレベルであることを示したスペンス戦は絶対不利は避けられない。40歳を迎えたフィリピンの英雄がふたたび大きなスポットライトに当たる日が来るかもしれない。

(Via:boxingscene

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