闘病続ける齊藤裕太 あす日本バンタム級王座統一戦

投稿者: | 2019年4月17日

 日本バンタム級王座統一戦の前日計量が17日、都内の日本ボクシングコミッションで行われ、正規王者の齊藤裕太(花形)と暫定王者の木村隼人(ワタナベ)がともにリミットの53.5キロであすの試合に進んだ。

ともに苦労して王者となった齊藤(左)と木村が激突

 齊藤は昨年10月、鈴木悠介(三迫)を迎えて初防衛戦を行う予定だったが、潰瘍性大腸炎を患い、試合は中止に。これにより暫定王座決定戦が開催され、木村が高野誠三(真正)に勝利して暫定タイトルを獲得した。

 9月に血便が出て、病院で診断を受けた齊藤は「もう引退だと思った」と一度は現役生活をあきらめかけた。しかし「どうしても初防衛戦はやりたかった」と王座は返上せず、復活を目指して治療の日々を送った。

 12月に入って症状が落ち着き、本格的なトレーニングは今年に入ってから。練習再開当初の「とても4月までに仕上がらない」という状態から「会長から前よりも強くなったと言われる」というレベルまで持ってきた。

 潰瘍性大腸炎は完治が難しく、毎日薬を服用しながら練習に励む。5月に第4子の女児が産まれるという齊藤は「シューズに子どもの名前を入れているので、勝って次の試合で生まれてくる子の名前も入れたい。倒して勝ちます」と言葉に力を込めた。

 一方の木村は昨年12月に暫定王座を獲得。それまでに日本王座2度、OPBF王座1度の挑戦に失敗していただけに、ベルトを腰に巻けたことはうれしかったが、暫定タイトルということで「常に中途半端な感じがあった」という。ベルトにかける思いは齊藤に負けていない。

 コンビを組んでいた石原雄太トレーナーが角海老宝石ジムに移り、新たに井上孝志トレーナーとコンビを組んだ。練習の強度を上げ、悪いクセだったロープを背負うシーンは「ほとんどなくなった」と自らの成長を感じている。

 好戦的な齊藤との試合は望むところで「相手は倒しに来ると思うし、自分もやられるつもりはない。気持ちのいい試合になると思う」と必勝を期した。

 この試合の勝者は同じリングで54.0キロ契約8回戦に出場するランク1位、鈴木との対戦が義務付けられている。

カテゴリー: News