井上浩樹が12連勝 6階級で日本王座挑戦者決定

投稿者: | 2018年10月12日

 チャンピオンカーニバル挑戦者決定戦が12日、後楽園ホールで行われ、6階級で“最強挑戦者”が決定した。S・ライト級は井上尚弥&拓真兄弟の従弟、井上浩樹(大橋)がマーカス・スミス(平仲BS)を下し、デビューから12戦全勝で日本タイトル挑戦を決めた。勝者は来年のカーニバルで王者に挑戦する。

◇S・ウェルター級8回戦
松永宏信(横浜光)[KO4回2分54秒]斉藤幸伸丸(アベ)

 サウスポーの松永が日本、OPBFに計7度挑戦しているベテランの斉藤と対決。体格で勝る松永が攻め、斉藤は右カウンターを狙った。攻める松永が3回、左を斉藤に効かせると、さらに左を決めて、斉藤が尻からダウンした。

 斉藤は4回、気を吐いて松永に対抗。打ち合って勝負に出たが、最後は松永の右フックでキャンバスに転がり、立ち上がったものの10カウントとなった。

 松永は14勝8KO1敗。39歳の斉藤は24勝13KO10敗2分。タイトルがまた遠のいた。S・ウェルター級は王者に新藤寛之(宮田)、暫定王者に渡部あきのり(角海老宝石)が君臨。両者は12月20日、後楽園ホールで統一戦を行う。

◇S・ライト級8回戦
井上浩樹(大橋)[3-0(77-75、77-74、78-73)]マーカス・スミス(平仲BS

 元トップアマの井上と、昨年の全日本新人王のスミスによるサウスポー対決。互いに反応がよく、駆け引きの多い試合となった。

 スピードのある井上は鋭い右フック、左ストレートを打ち込むが、いずれも単発で数が少ない。上体を柔らかく使うマーカスは時折飛び込んでボディ攻撃。井上を後退させて攻勢をアピールした。

 見せ場を作れない井上は6回終了間際、鋭い左ストレートを決めると、マーカスがヒザをつくダウン。これはダメージが深いと思われたが、マーカスはここを踏ん張り、8回は逆に攻めて終了のゴングを聞いた。

 デビューからの連勝を12(10KO)に伸ばした井上は「言い訳はしたくない」としながら、長らく右ひじや足の裏などに故障を抱え、スパーリングがほとんどできない状態だったという。現王者は細川バレンタイン(角海老宝石)。マーカスは6勝6KO1敗1分。

◇S・フェザー級8回戦
大里拳(大鵬)[3-0(79-74×2、79-73)]杉田聖(奈良)

 ともに上背がありワンツー主体のスタイル。両者は昨年12月に対戦し、大里が2-1判定勝ち。10ヵ月ぶりの再戦は杉田が2回に右ストレートを決めて先制したが、大里が3回、右を効かせると、さらに右ストレート、左フックで畳み掛け、これにより杉田は右目上部をカットした。

 後半に入っても試合は大里ペース。杉田は追い上げようとがんばったが、大里のワンツーが最後まで上回った。2度目の日本タイトル挑戦を決めた大里は15勝4KO2敗1分。日本王者は大里が2月に挑戦して敗れた末吉大(帝拳)。杉田は14勝9KO6敗1分。

◇S・バンタム級8回戦
中川麦茶(角海老宝石)[負傷判定7回2分26秒2-0(67-66、67-65、67-67)]岡本ナオヤ(東拳)

 長身の中川がジャブで先制。2回には右につなげてペースを握ったかに見えた。しかし中川は3回からガードを固めて前に出るファイトを選択。すると岡本が左右のフック、ボディも決めて盛り返した。

 中盤以降は打撃戦。互いに被弾が多く、徐々に乱戦の様相を呈する中、7回に偶然のバッティングで岡本が左目上部をカット。中川はバッティングで減点1。岡本の傷が原因で試合は終了した。

 中川は24勝14KO5敗1分。試合後には王者の和氣慎吾(FLARE山上)がリングイン。「勝つのは自分」という和氣に、中川も「サウスポーは得意」と応じた。岡本は13勝6KO7敗1分。

◇S・フライ級8回戦
ユータ松尾(ワールドS)[KO5回1分15秒]レイ・オライス(FLARE山上)

 ガードを固めて前に出ようとする松尾を、サウスポーのオライスがジャブでストップ。オライスはボディにもコンビネーションを決めて好スタートを切った。

 松尾は3回から徐々に手数を増やし、4回早々に左フックでオライスをキャンバスへ。さらに右アッパーをボディに決めるとオライスがヒザをついてダウンとなった。

 勝負が見えてきたかに思えた矢先、オライスの左アッパーが決まり、松尾が足をばたつかせる大ピンチ。しかし、オライスのダメージも深く、5回に松尾の右ストレートでオライスがダウンして試合が終わった。

 松尾は15勝8KO3敗1分。現在の王者は昨年2月、松尾との暫定王座決定戦制し、正規王者に昇格した黒田雅之(川崎新田)。今年5月、トレーナーから10年ぶりに現役復帰のオライスは20勝5KO18敗2分。

◇L・フライ級8回戦
堀川謙一(三迫)[TKO7回2分14秒]板垣幸司(広島三栄)

 元日本王者の38歳、堀川が左で圧力をかけ、板垣が足を使いながら右でこれを迎え撃つ展開。クリンチもあり、どちらともつかないスタートとなったが、3回に板垣の右が立て続けに決まった。しかし、堀川は4回に巻き返して左フック、右ストレートをヒットした。堀川は後半に入るとペースを掌握。前に出てボディ攻撃を繰り出すなど優位に試合を進め、7回に右フックで板垣をグラつかせると、主審が試合を止めた。

 堀川は15年12月に失った王座の返り咲きを目指す。戦績は38勝11KO15敗1分。日本王者は久田哲也(ハラダ)。35歳の板垣は17年2月、WBO・AP決定戦で堀川に12回判定負けしておりリベンジならず。また、4月の日本タイトルマッチ、久田戦に続き連敗となった。18勝7KO13敗3分。


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