木村翔が会見「一発あたれば」田中恒成撃破に決意

投稿者: | 2018年8月20日

 WBO世界フライ級チャンピオンの木村翔(青木)が20日、東京・白金の八芳園で記者会見を開き、指名挑戦者の田中恒成(畑中)を迎えて行う3度目の防衛戦に向けて決意表明した。試合は9月24日、名古屋市の武田テバオーシャンアリーナでゴングとなる。

 挑戦者の地元で行われる3度目の防衛戦は、既に田中が単独で記者会見を開いて発表済み。試合の模様は田中を追いかける名古屋のCBCが生中継し、田中が世界最速タイ記録となる12戦目での3階級制覇をアピールするなど、この日本人対決はすべて挑戦者ペースという異例の形で進行している。

 これに対し、青木ジムの有吉将之会長は「田中選手の最短記録が言われていますが、チャンピオンは木村で、主役も木村で、勝つのも木村だと思っている。記者会見にも呼ばれたが、こちらがチャンピオンなので出向く必要はないと思った」と話し、あくまでチャンピオンの立場を強調した。

木村「遊べなかった怒りを田中選手にぶつける」

 一方、厳しい環境に慣れっこの木村は「(中国・上海でタイトルを獲得した)ゾウのときは1万5000人のアウェイで勝っている。今回の会場は3000人規模と聞いているのでそこは問題ない」と涼しい顔で言ってのけた。

 さらに試合のスパンが2カ月弱と厳しい調整を強いられることについては「疲労は抜けている。ただ試合が終わって遊べなかったので、この怒りを田中選手にぶつけたい」とコメントし、集まった報道陣を笑わせる余裕を見せた。

 挑戦者の田中は高校時代から有名選手で、持ち前のスピードを武器に日本最速記録で世界王者となり、プロで2階級制覇を達成するなどエリート街道を歩む。木村も「今までで一番手ごわい」と実力を認める田中に勝つためには、有吉会長が指摘した木村のセールスポイント「メンタル、スタミナ、耐久力」をさらに磨くしかない。

 26日から行う2週間のタイ合宿はまさにそれが目的だ。合宿中はジム近くの古ぼけたホテルに有吉会長と寝泊まりし、日中は連日蒸し暑いジムでスパーリングに明け暮れる。ロードワークはムエタイの選手とトラックの荷台に相乗りし、陸上トラックまで出かけて走る。まるで高校生のような合宿が木村を心身ともに鍛えるのだろう。

 試合の中身を問われた木村は「僕は前に出ていくしかないし、スタイルを貫かないと勝てない。一発が当たればいい流れになると思う。必ずKOで防衛したい」と宣言。たたき上げのチャンピオンがエリートを踏み台にさらなる飛躍を目指す。


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