35歳の小野心 涙の日本ミニマム級王座獲得

 千里馬神戸ジム主催の「第55回ペガサスファイト」は22日、神戸市の神戸芸術センターで開かれ、メインの日本ミニマム級王座決定10回戦は、同級2位の小野心(35=ワタナベ)が先手を奪い、持ち前の粘りのボクシングで同級1位の平井亮輝(27=千里馬神戸)の反撃を許さず3-0の判定で王座に就いた。2度の世界挑戦経験を持つ小野は2013年のOPBF・L・フライ級に次ぐ王座獲得。  互いに距離を取り合っての立ち上がり。小野がロングストレートを放てば、世界ランキングでWBO9位に入る平井がカウンターを狙う展開。効果的なパンチの交換はなく、前半は小野の手数がやや上回るかの印象で、5回終了時の公開採点は2者が小野を1、2ポイント支持した。  6回からは挽回を図る平井が打って出たが、小野も打ち返し、この回両者がバッティングでともに目の上をカット。7回は小野が低い姿勢からストレートを決め、平井の接近を許さなかった。  8回は小野がヘディングの反則をとられて1点減点されたものの、平井は持ち味のコンビネーションパンチを振るえずじまいで、終盤も小野が試合の主導権を譲らずゴング。  採点は96-95、97-92、97-94と小野の右手が上がり、小野は「渡辺会長にチャンスをいただき、今回はラストチャンスとボクシング人生のすべてをかけて望みました。勝因は足を使わずに自信を持って攻めることができたからです」と涙をまじえてベルト獲得の喜びを語った。小野は22勝5KO9敗3分、平井は10勝4KO5敗1分。  アンダーカードの65キロ8回戦はOPBF・S・ライト級8位、日本同級9位のジラフ麒麟神田(千里馬神戸)がロングリーチを生かして、宮崎辰也(マナベ)の接近を阻み、連打を浴びせて5回負傷TKO勝ちした。神田は6連勝(4KO)をマークした。 ◇日本ミニマム級王座決定10回戦 小野心(ワタナベ)[3-0(96-95、97-92、97-94)]平井亮輝(千里馬神戸) ◇S・フライ級8回戦 杦本健太(明石)[3-0(78-75、79-74×2)]住友将吾(RK蒲田) ◇65キロ8回戦 ジラフ麒麟神田(千里馬神戸)[TKO5回2分17秒]宮崎辰也(マナベ)

前世界王者の福原が再起戦飾る 高橋悠に3-0判定

 22日福岡県春日市のクローバープラザで行われた三松スポーツジムの興行、「第23回ドリームファイトシリーズ」のメインイベント、ミニマム級8回戦に登場した前WBO世界同級王者福原辰弥(本田フィットネス)は、日本同級9位の高橋悠斗(K&W)に3-0判定勝ちした。  福原は昨年8月に山中竜也(真正)に判定負けし王座を追われた後、11月にはタイでワンヒン・ミナヨーティンの持つWBC同級王座に挑んだものの判定負けと連敗。この日の再起戦で1年2カ月ぶりの勝利を飾り、世界奪還に向けて第一歩を踏み出した。  試合はサウスポーの福原が終始攻撃的に試合を進め、左のロング、接近してボディーへの連打をしきりに繰り出した。これに対して高橋は時折右、左フックで応戦するものの、手数が少なく、特に大きなヤマ場もないまま回を重ねた。  7回には福原が低打の反則で減点1を科されたが、それでもスコアは77-74、78-74(2人)と3~4ポイント差で福原の勝利を支持した。  福原も目標だったKOに持ち込めず、「及第点とは言えない。次の7月熊本の試合でベストの試合をしたい」とファンに約束していた。福原(28歳)はこれで20勝7KO6敗6分。前世界王者相手に最後まで戦った高橋(25歳)は8勝4KO4敗。  セミのS・バンタム級6回戦では、地元の平島祐樹(三松スポーツ)が大神淳二(フジタ)を右で倒し、4回KO勝ちを飾っている。

丸田陽七太が快勝 世界見すえレベルアップ誓う

 森岡ジム主催の「第5回アートオブボクシング」は22日、兵庫県川西市市民体育館で開かれ、メインの56キ88回戦は日本S・バンタム級9位、OPBF同級2位の丸田陽七太(21=森岡)がアレガ・ウニアン(インドネシア)に3回1分55秒KO勝ちを収めた。

 昨年10月、OPBF同級王者の大竹秀典(金子)にプロ初黒星を喫して後、2戦目となる丸田は初回から得意のジャブをビシビシと決めて試合をコントロール。2回に右ボディブローでダウンを奪うと、3回に右ストレートでフィニッシュした。…

ブローナーvsバルガスはドロー 打ち合いに沸く

 ニューヨークのバークレイズセンターに1万3964人の観衆を集めて21日(日本時間22日)行われた元4階級制覇王者エイドリアン・ブローナー(米)と2階級制覇王者ジェシー・バルガス(米)の12回戦はマジョリティー・ドローに終わった。ウェルター級まで制した両者の試合は同級3ポンドアンダーの144ポンド(65.32キロ)契約で挙行された。  ボディー打ちなどで中盤まで手数で優位に進めたバルガスに対し、ブローナーも9回あたりからボディー打ちで対抗。バルガスに疲労感が感じられる。最後は激しいパンチ交換で会場を沸かせて終了した。  バルガスが放ったパンチの合計は839発とブローナーの507発より300発以上も多かったが、的中率はブローナーが44パーセントで、38パーセントのバルガスを上回った。公式スコアはジャッジ一人が115-113でブローナーだったが、他の2者は144-114のマジョリティー・ドロー。  ブローナー(28)は33勝24KO3敗1分。バルガス(28)は28勝10KO2敗1分。報酬はブローナーが100万ドル(約1億700万円)、バルガスが50万ドルと公表されている。Photos from Amanda Westcott/SHOWTIME

チャーロ兄がゴロフキン戦に前進 WBC暫定王座獲得

 同じくニューヨークのバークレイズセンターで21日挙行されたWBCミドル級暫定王座決定戦は、同級1位ジャモール・チャーロ(米)が4位ウーゴ・センテノ(米)に2回55秒KO勝ち。同級正規王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)挑戦へ強烈なデモンストレーションを行った。  波乱のない初回が終わり2回に突入。ここでチャーロの右オーバーハンドからのコンビネーションが炸裂。最後、左フックを食らい背中からダイブしたセンテノはそのままカウントアウトされた。  リング上のテレビインタビューで「これで2階級制覇だ。トリプルGを連れてこい。早く試合がしたい」と訴えたチャーロは27勝21KO無敗。昨年7月、同じバークレイズセンターでWBCの指名挑戦者に就き、今回暫定王座獲得とゴロフキン戦に大きく前進した。  ミドル級はゴロフキンがWBAスーパー、WBC、IBF王座の3冠を保持。WBA正規王者に村田諒太(帝拳)、WBO王座にビリー・ジョー・サンダース(英)が就いている。チャーロ兄のWBC暫定王座獲得で、ミドル級戦線からますます目が離せなくなってきた。  カリフォルニアが地元のセンテノはマチェック・スレッキ(ポーランド=来週ダニエル・ジェイコブスと対戦)戦に続く2度目のストップ負けとなった。26勝14KO2敗1無効試合)。Photos from Amanda Westcott/SHOWTIME

デイビス3回TKO勝ち WBAスーパーSFe級王座獲得

 21日(日本時間22日)ニューヨーク・バークレイズセンターのトリプルヘッダーの第1試合で前IBF世界S・フェザー級王者ジェルボンテ・デイビス(米)がヘスス・クエジャール(アルゼンチン)に3回TKO勝ち。決定戦を制しWBA同級“スーパー”王者に就いた。  サウスポー同士。初回、ボディー攻撃でデイビスが優勢。2回半ば、強烈な左ボディーでデイビスがダウンを奪う。デイビスは3回、クエジャールを2度倒してレフェリーストップを呼び込んだ。TKOタイムは2分45秒。  デイビス(23)は20勝19KO無敗。昨年8月のフランシスコ・フォンセカ(コスタリカ)との試合はストップ勝ちしたものの、計量でリミットオーバーしIBF王座をはく奪された。アブネル・マレス戦以来16ヵ月ぶりのリングだった前WBAフェザー級王者クエジャール(31)は28勝21KO3敗。Photo from Amanda Westcott/SHOWTIME

カーンが復活アピール カネロ戦以来2年ぶりリング

 英国リバプールのエコー・アリーナで行われたS・ウェルター級12回戦は、元WBA&IBF世界S・ライト級王者アミール・カーン(英)がフィル・ロ・グレコ(カナダ)を圧倒。開始早々にダウンを奪うとラッシュしてわずか39秒で試合を終わらせた。

 31歳のカーンは2016年5月、WBC世界ミドル級チャンピオンだったサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)との一戦にKO負けして以来、およそ2年ぶりのリング。秒殺KO劇で健在ぶりをアピールした。カーン…

ドネアはフランプトンに判定負け テテは完封勝利

 21日(日本時間22日)英国北アイルランド・ベルファストのSSEアリーナに満員の観衆を集めて行われたWBOフェザー級暫定王座決定戦は、地元のカール・フランプトン(英)がノニト・ドネア(フィリピン)に12回3-0判定勝ち。元チャンピオン対決を制してベルト奪回への道を拓いた。

 初回やや優勢に進めたドネアだが2回、フランプトンのラッシュで左目尻にアザをつくる。フランプトンは持ち味のヒット&アウェー戦法を徹底。ドネアは鼻柱もカットし押され気味。しかし5回、左アッパ…

亀田和毅が世界前哨戦、兄興毅の復帰&引退戦の前座

 元WBOバンタム級王者の亀田和毅(26=協栄)が、兄興毅(31)の現役復帰&引退試合(5月5日、東京・後楽園ホール)の前座で、ダニエル・ノリエガ(32=メキシコ)と世界前哨戦を行うことが21日、決まった。  インターネットテレビ局Ab……

井上尚弥公開スパー「良い」3階級制覇へ猛者呼んだ

 3階級制覇を狙うWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が21日、横浜市内の所属ジムで後援会メンバー30人を招いたスパーリングに臨んだ。5月25日に同級正規王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)への挑戦(東京・大田区総合体育館……