激闘制した田中恒成 勝因は「気持ちで負けなかった」

 WBO世界フライ級王座に就いた田中恒成(畑中)と3度目の防衛に失敗して王座から陥落した木村翔(青木)は試合後、ともに右目を大きく腫らし、激闘の爪痕が生々しく残る顔でメディアの取材に応じた。  勝因を問われた田中は「やっぱり気持ちで負けなかったからだと思う。試合中も気持ちが崩れそうなことはなかった」と強調。打ち合ったことについては「オレもけっこう打ち合ってきましたから。相手の土俵でもあり、オレの土俵でもあります」と言い切った。  木村のことは「短期間(2カ月足らず)で敵地に来るのは不利。そういう心意気、リングで戦う姿勢も学ぶことが多い。リスペクトしてます」とあらためて前王者に尊敬の念。木村という存在を乗り越え「試合までの過程を含めていい経験になった」とこの一戦の重みをあらためて感じた様子だった。畑中清詞会長によると初防衛戦はまったく白紙状態だという。  一方の木村は「気持ちがぶつかった試合ができた。終わった直後は気持ちよかったですね」と第一声。「スピードがあったし、パンチもあると思ったけど、うまかったですね」と田中をたたえた。 木村「一生懸命やってきたし悔いはない」  試合中に右目がふさがり、終盤はまったく見えない状態になった。拳も傷め、11、12回は拳が握れなかったという。試合直後は「負けたとは思わなかったか」そうだが、判定への不満はなさそうだった。  今後については「いまボクシングをやりたいというのはない。それだけ一生懸命やってきたし悔いは全然ない」としながらも、「またやりたくなるかもしれないですね」。いずれにせよ、中国での世界王座獲得から1年あまり走り続けた雑草王者はしばし休養に入る。

田中恒成が3階級制覇 木村翔との激闘を制す

 WBO世界フライ級タイトルマッチが24日、名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで行われ、指名挑戦者の田中恒成(畑中)が王者の木村翔(青木)に2-0判定勝ち。世界最速タイとなる12戦目での3階級制覇を達成した。木村は3度目の防衛に失敗。スコアは115-113、116-112、114-114。

 注目の日本人対決は初回から白熱した。アグレッシブだったのは田中。距離を取らずにワンツー、左ボディをグイグイ打ち込んでいった。木村もいつものようにガードを固めてコンビネーションを…

畑中ジュニアが7連続KO勝ち WBCユース王座獲得

  WBCユース・フライ級王座決定戦が24日、WBO世界フライ級タイトルマッチの前座で行われ、元世界王者の畑中清詞会長の息子、日本フライ級12位の畑中建人(畑中)がアプリリャント・ルマーパサル(インドネシア)に5回1分56秒TKO勝ち。初タイトルを獲得した。 ◇フェザー級6回戦 竹嶋宏心(松田)[TKO2回1分52秒]キキ・マルシアノ(インドネシア)  第1試合では、元日本S・フェザー級王者で、世界挑戦経験のある杉田竜平会長の杉田ジム初のプロ選手、中野精がデビュー。同じくデビュー戦の山田俊介(伊豆)に1回1分48秒TKO勝ちで初陣を飾った。  元日本ランカー、田中裕士(畑中)のS・バンタム級6回戦は、対戦相手のインドネシア選手が棄権し中止となった。

日本対決の歴史 木村vs田中は名勝負となるか

 “雑草vsエリート”という構図で注目を集める木村翔(青木)と田中恒成(畑中)によるWBO世界フライ級タイトルマッチ。世界タイトルマッチにおける日本対決(日本ジム所属の外国籍選手を含む)の歴史は半世紀に及び、これまでにいくつもの名勝負が繰り広げられてきた。  世界戦における日本対決は、1967年の沼田義明vs小林弘が始まりだ。試合は12回に小林の右クロスが炸裂。WBA&WBC・J・ライト級王者だった沼田をノックアウトし、劇的な王座奪取を成し遂げた。  この試合はテレビ視聴率41.9%をマークし、67年の年間最高試合に選ばれた。ちなみに日本人対決の視聴率第1位は09年のWBC世界フライ級タイトルマッチ、挑戦者の亀田興毅が王者の内藤大助を下した試合だ。 ◇最高視聴率(左側が勝者) 09年 亀田興毅vs内藤大助(WBC・F)43.1%(TBS) 67年 小林弘vs沼田義明(世界JL)41.9%(TBS) 94年 薬師寺保栄vs辰吉丈一郎(WBC・B)39.4%(TBS)  亀田vs内藤の視聴率は43.1%で沼田vs小林、94年のWBCバンタム級統一戦、辰吉丈一郎vs薬師寺保栄をも上回る。当時の亀田がいかに注目された存在だったかを物語っている。ちなみに上位3試合はすべて放送がTBSというのは面白い。  年間最高試合に選ばれたかどうかも「盛り上がり」を測るひとつの尺度と言えるだろう。この中のひとつ、04年に川嶋勝重が徳山昌守から1回1分47秒TKOでWBC・S・フライ級王座を奪った試合は日本対決の最短決着だ。  次に早い試合が92年、WBA・J・バンタム級王者の鬼塚勝也が松村謙一を退けた5回1分26秒だから、早期決着は少ないと言える。やはり日本対決だと両者ともに慎重になり、普段の倍のガッツを出すということだろうか。  最高試合の中に亀田vs内藤が入っていないというのも興味深い。ちなみに09年の年間最高試合はWBC・S・バンタム級タイトル戦、王者の西岡利晃がメキシコでジョニー・ゴンサレスをぶっ倒した試合だったから、これは仕方がないというところか。 ◇年間最高試合(左側が勝者) 13年 内山高志vs金子大樹(WBA・SFe) 12年 井岡一翔vs八重樫東(WBA&WBC・Mm) 04年 川嶋勝重vs徳山昌守(WBC・SF、第2戦)…

木村翔「1回から」アウェーなんの3階級制覇阻止だ

WBO世界フライ級タイトルマッチの調印式と前日計量が、23日に名古屋市内のCBC放送センターで行われた。24日に名古屋・武田テバオーシャンアリーナで、同級王者木村翔(29=青木)がV3戦で、同級1位田中恒成(23=畑中)と日本人対決する……

あす木村翔vs田中恒成 両者とも「最後は気持ち!」

 WBOフライ級タイトルマッチの前日計量が23日の調印式後に行われ、出場の2選手ともに一発で合格した。チャンピオン木村翔(青木)は50.6キロ、1位挑戦者田中恒成(畑中)は50.7キロ。試合はあす24日午後4時、名古屋市の武田テバオーシャンアリーナでゴングとなる。  テレビの要請で生放送番組のスタジオで行われた公式計量。ともにアンダーでクリアして、準備万端を強調した。調印式で両者は以下のようにコメントした。 田中「ここで勝てば次のステージにいける」 田中「こんなに気持ちの強いチャンピオンもそうはいない。全力で向かいます。僕が勝って3階級制覇する。試合のポイントはメンタル、気持ちです。本音をいえばKOは狙っていない。倒せればラッキーくらいのつもりでいく。本当に一生懸命練習して臨んでも勝てるか分からない試合。ここで勝てれば次のステージにいける」 木村「チャンスを逃さないのが自分」 木村「日本のファンが注目する一戦に恥じない試合をしたい。田中はリスペクトできる選手。もちろん僕がV3を達成して、僕の手が上がっていると思う。僕も最後は気持ちだと思う。チャンスがあれば1Rから倒しにいくし、チャンスを逃さないのが僕のボクシング。でもKOを狙ってはいない」  計量後の木村は「調子がいい」と笑顔を振りまいた。リカバリー食にひつまぶしと味噌煮込みウドンの“名古屋名物”を摂るなど、アウェー感を満喫している。  一方の田中も「まったく問題ありません」と明るい表情。「ここまでアッと言う間でしたが、この1ヵ月間は本当に頑張りました」と、やり残しはない。「自信を持って臨みます」と最後は自分に言い聞かせた。

木村「僕がV3」田中「3階級制覇」生放送計量パス

WBO世界フライ級タイトルマッチ(24日、愛知・武田テバオーシャンアリーナ)の調印式と前日計量が23日、名古屋市のCBC放送センターで行われ、王者木村翔(29=青木)と、WBAライト級王者ロマチェンコに並ぶプロ12戦目の世界最速3階級制……

ジョシュア3冠王座防衛「俺のKO劇が戻ってきた」

地元出身の3団体(WBAスーパー、IBF、WBO)統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)が防衛(WBAスーパー3度目、IBF6度目、WBO初)に成功した。挑戦者となる元WBA王者の現WB0同級1位アレクサンデル・ポペトキン……

ジョシュアが7回TKO勝ち 4団体統一戦に期待

  ヘビー級3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(英)が22日(日本時間23日)、ロンドののウェンブリー・スタジアムで防衛戦に臨み、元WBA正規王者のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)に7回1分59秒TKO勝ち。4団体統一戦への期待が高まった。

 圧倒的有利を予想されたジョシュアだが、初回にポベトキンの左フックを浴びて腰を落とす立ち上がり。この試合を「ラストチャンス」と位置付けた39歳の古豪は右も打ち込み、序盤は善戦しているという印象を与えた。

田中恒成3階級制覇へ成長 リーチ3センチ伸びた

24日の名古屋での世界戦を控え、WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)と挑戦者の同級1位田中恒成(23=畑中)が22日、同市内のCBCで予備検診を行った。 世界最速タイ12戦目で3階級制覇のかかる田中は、昨年9月にライトフライ級で行……